idea factory from newspaper 2003 10 7
新規参入(new entry)
独占禁止法の改正案についての記事がありました。
ポイントは、新規参入を妨害する違反行為に対する取り締まりを強化し、
迅速に排除命令を出せるようにすることです。
「新規参入を促し、経済活性化を狙う」ということです。
「新規参入を妨害する違反行為に対する取り締まりを強化」というと、
日本の市場を連想しますが、
自由の国、アメリカの市場においても、
実質的に、結果的に、新規参入を妨害するような行為が見られます。
具体的に何かについては言いませんが、公正で自由な市場の育成を期待します。
自由の国、アメリカ。
チャンスの平等、アメリカ。
これが、アメリカの国是です。
話題(notable quote)
日本には、昔、日本電信電話公社と日本国有鉄道がありました。
今は、民営化されて、株式上場されています。
さて、今、話題の「道路公団」と「郵政」をどうするか。
まず、道路公団ですが、
民営化して、株式上場というのは無理です。
少女の夢物語です。
誰も、道路公団の株など買いたくありません。
運がよければ、仕手株の対象には、なるかもしれません。
現実的には、清算処理が妥当です。
次に、郵政についてですが、
民営化のプロセスが、わかりません。
民営化というスローガンは聞き飽きました。
具体的に、どういうプロセスで民営化するのか。
郵政を民営化するということは、
要するに、銀行と宅配会社を設立することです。
日本最大の銀行と宅配会社を作ることになるのです。
どういうプロセスになるのか見えてきません。
よく学生が、「俺は東大に入る」と言いますが、
どういうプロセスで、東大に合格できるのか、はっきりしないことが多い。
たいていの受験生は、結局、普通の大学に入学することになる。
たとえば、子供が、将来、医者になりたいという。
しかし、どういうプロセスで、医者になるかは、具体的な案はない。
親が金持ちでないならば、
国立大学の医学部に入学する必要がある。
国立大学の医学部は、難関なので、
実績のある一流の高校に入学する必要がある。
一流の高校に入学するには、
一流の中学に入学する必要がある。
しかし、たいていの中学は公立なので、
自力で、相当、勉強をがんばる必要がある。
しかし、中学に入ったら、いきなり勉強ができるようになるわけではありません。
小学校の時に、勉強の習慣をつけておく必要があります。
つまり、将来、医者になりたいならば、先の話ではなく、今の話です。
子供が、将来、医者になりたいならば、
将来の課題ではなく、今の課題です。
そういう夢があるならば、直ちに勉強を開始すべきなのです。
小学校高学年になっているとすれば、もう時間的な余裕はありません。
たいていは、子供の将来の夢は、文字通り、夢となる。
政府が、郵政を民営化するというが、
「将来、医者になる」という子供の夢と、大差ありません。
新商品(new item)
IP携帯電話(IP cell phone)が発売されることになるでしょう。
電波腕時計。
こちらは、市場が急拡大しています。
電波時計の腕時計版です。
久しぶりのヒット商品でしょうか。